冬に読む? 夏に読む? 素晴らしき「夏への扉」

ネコがたそがれている 書評

今日はSFを読み始める人に是非オススメしたい一冊を紹介します。

その名も「夏への扉」。宇宙の戦士や月は無慈悲な夜の女王などの作品で有名なロバート・A・ハインラインの作品です。

物語は会社の権利を騙し取られた主人公ダンが、すべてぶん投げてコールドスリープしてしまおうか……と悩むところから始まります。いよいよ明日コールドスリープしてしまうという日に、ダンは土壇場でみすみす会社を奪われて鳴るものか!と一念発起し、自分から会社をだまし取った女性事務員と彼女にそそのかされた友人に立ち向かいます。しかし、返り討ちにされ自分の申し込んでいたコールドスリープに送り込まれてしまいます。彼が次に目を覚ますと、そこは西暦2000年で……。

この作品の素晴らしさは、冒頭のたった1ページを読んでもらえれば納得してもらえると思います。コールドスリープというテーマと「夏への扉」という言葉が大変マッチしています。センスの良さ、ワクワクするストーリー、近未来の発明品の興味深さなどなど、物語の魅力は語って尽きることを知りません。

タイムトラベルものは、近未来の不思議さ、わくわくさがドキドキしますよね。

この作品も発表当時からすると、だいぶ未来の2000年について書かれていますが、今の時代からするともう17年も(!!)前の時代が未来として書かれています。

なんだか、未来なのに懐かしいというか、ちょっとだけ道がそれている感じが少しおかしいような感じがして、一味違った楽しみが(今は)できます。主人公ダンが困難に立ち向かう様とは別に、こうした当時から見た近未来の答え合わせなんかもできて、ちょっとおもしろいんじゃないかと思います(笑)

追記:ところで、主人公が結ばれるあの女性には、読んだときはびっくりしました。「えっ、それありなの?」って(笑)